オフグリッド
オフグリッド(Off-Grid)とは自給自足の電力システムで、公共の電力網(グリッド)に接続されてない状態を指します。
太陽光発電、風力発電、水力発電、バイオマスなどの再生可能エネルギー源を利用することで、バッテリーなどの蓄電池を使用してエネルギーを貯蔵し、必要に応じて使用します。家庭で使用するような一般的なオフグリッドは太陽光発電の電気を蓄電池に貯めるシステムが一般的です。
オフグリッドシステムは、主に都市部の電力網にアクセスできない地域や、災害時や緊急時に使用されますが、環境に配慮し、独立した生活を送るために、オフグリッドの電力システムを利用して生活することもできます。
【システム構成】
・太陽光発電(最大発電量 約5.5kW)
・蓄電池(TESLA 最大蓄電容量 13.5kWh) ×2台
・EV車(日産 SAKURA)
・EV車充電(ニチコン EVパワーステーション 充電時電力 6kW未満)
弊社のシステムは蓄電池の電気が不足する場合には電力会社からの電気を買入れますが、
晴天時や雨天、また時刻など様々な条件によって細かく設定を変更することで、可能な限り蓄電池を利用しオフグリッド環境に近づけています。
【(晴天時)朝~正午】
太陽光で発電した電力でオフィスの電力を賄いつつ、余った分を蓄電池やEVに補充する
【(晴天時)正午~夕方】
蓄電池の電力が満タンになるとオフィスの電力は蓄電池を優先的に使用し、足りない分を太陽光発電で補う。
【(曇り、雨天時)朝~夕方】蓄電池残量大
曇りや雨天時など太陽光発電が行えず蓄電池の電力残量が多い場合は、蓄電池の電気でオフィスの電力を賄う。
【(曇り、雨天時)朝~夕方】蓄電池残量小
曇りや雨天時など太陽光発電が行えず蓄電池の電力残量がない場合は、電力会社の電力を購入しまかなう
【夜間】
蓄電池の電力残量がある場合は、蓄電池を優先的に使用しオフィスの電力をまかなう
蓄電池の電力がなくなったら、電力会社の電力を購入しまかなう
【V2H】
緊急時など電気自動車から電気を供給する
オフグリッドは電力網に接続されていないため電気は自給自足が原則となります。太陽光や風力があるときに発電し蓄電池に貯めこんでおく必要があるため、大容量の蓄電池が必要になります。もし蓄電池の容量が少ないと長期間の天候不順や停電などで発電が不足すると、電力の供給が行えなくなります。また、生活には様々な電化製品を接続するため、長時間の仕様であれば大容量の蓄電池が必要になります。
オフグリッドに適して蓄電池は大容量、長い寿命、高い充電効率、増設の容易さ、メンテナンス性の高さが求められます。
・大容量: 蓄電池の容量は、発電能力とのバランスを考慮して選択する必要があります。オフグリッドの環境では、電力を常に供給するために、十分な容量が必要です。
・長い寿命: オフグリッドの環境では、蓄電池が多くのサイクルをこなす必要があり、長い寿命が求められます。
・高い充電効率: 再生可能エネルギー源が限られているため、蓄電池の充電効率が重要です。高い充電効率を持つ蓄電池は、短い充電時間と長い使用時間を提供します。
・増設の容易さ:オフグリッドでは大容量の蓄電が求められるため、蓄電池を複数接続し容量を増やす(スタック)ことが可能な蓄電池が望まれます。
・メンテナンスが容易: 現在のバッテリー残量の確認や消費されている電気の流れ、統計データーでの電気の見える化、異常時の通知などメンテナンスが容易である蓄電池が望まれます。
上記の内容を満たす蓄電池がTESLA社製家庭用蓄電池 Powerwallです
Powerwall仕様 |
品名 | Powerwall |
蓄電容量 | 13.5kWh(10台まで連結可能:最大時135kWh) ※25°C環境において3.3kW充放電を行う場合 |
出力 | 通常時 5kW (最大出力 7kW) |
定格交流電圧 | 100V/200V |
充放電効率 | 90% ※使用開始時におけるAC入力・AC出力の場合 |
外形寸法 | 755×1150×147mm (Powerwall電池本体) 380×584×127mm (Backup Gateway) |
重量 | 114kg (Powerwall電池本体) 11.4kg (Backup Gateway) |
保護構造 | IP67 (バッテリーおよび電子配線) IP56 (配線接続箇所) IP55 (Backup Gateway) |
設置方法 | 屋内・屋外 ※壁掛け設置は、建物構造によるためお問合せください |
動作温度 | -20℃~50℃ |
製品保証 | 10年(無償)、15年(有償) |
メーカー | TESLA |