自家消費型とは、ソーラーなどで発電した電気をできるだけ多く家庭内で消費するシステムです。再生可能エネルギーの固定価格買取制度、いわゆるFITが終了した方、環境問題に積極的に取組みたい方に適しています。
FITが終了すると電力会社による買取価格は大幅に下がります。例えば2024年11月時点で九州電力の売電継続の場合7.00円/kWh(税込)となっており、これまでのような売電収入は期待できません。近年、料金が上がり続ける電気料金。電気を買うよりも発電した電気を家庭で消費する方がメリットが大きくなります。
しかしソーラーで発電は昼間にしか発電しません。また、発電した電気はそのままでは保管ができません。そこで蓄電池の登場です。貯めた電気を料金の高い朝や夕方の時間帯に積極的に使用することで電気料金の節約につながるというわけです。
上図は蓄電池パワーウォール晴れが続いた宮崎県の10月半ばころの平日の実際のデータです。
日の出は6:20頃、日の入りは17:30頃、前日から晴れが続いた状況となります。
夜半から早朝にかけて前日蓄電池に貯めた電気を使用し、なくなった時点で電力会社の電気に切替えます。日の出と共にソーラーは徐々に発電を始め、13:00あたりを最大に日の入りに向かって発電量は徐々に下がっていきます。
平日、日中は仕事等で家庭内には誰もおらず電気の消費が少ないため、作られた電気は蓄電池に貯められます。蓄電池が満充電されると、余った電気は電力会社に売電します。日が沈みソーラー発電が行えなくなると蓄電池の電気を使用し家庭内の電気をまかなっていきます。深夜、蓄電池の電気を使い切った後、電力会社の電気に切り替えます。基本的にはこれをルーティーンします。
どの程度電気を使用するかにもよりますが、図でもわかる通り電力会社から購入する電気は最低限で済みます。
これらはスマートフォンのTESLAアプリで見ることができ、1日の電気の使用状況だけでなく、月単位、年単位、累計など様々なデータを確認することが可能です。